こんにちは、ジャカルタで暮らす会社員のサントソです!
本日はバタック料理が食べられるレストランを紹介したいと思います。バタックはインドネシアの民族グループの一つで、主に北スマトラに住む民族を指します。今回紹介するレストランは「ラポ・シアギアン・ボル・トビン(Lapo Siagian Boru Tobing)」と言うのですが、「ラポ」は「(バタック料理の)食堂」、「シアギアン・ボル・トビン」はバタック語で「シアギアン氏の妻、トビンさん」を意味します。つまりトビンさんが切り盛りしている食堂という意味です。
この食堂は中央ジャカルタにあり、詳しい場所はこちらです。
こちらがレストランの外観です。一応レストランの看板は上に設置されていますが、看板が小さいため、道路絡みにくいかもしれません。行く際は注意して見つけてください。
食堂に入ってすぐ目にするのは喫煙席です。エアコンはありませんが、天井から扇風機がぶら下がっています。土曜日の午前11時に到着したときはお昼前ということもあって人が疎らでした。
レストランの奥にガラスで区切られた禁煙エリアが有ります。こちらはエアコンもあり涼しいです。
まずはバタック料理の定番、「サクサン(saksang)」を注文。「酢酸」ではありません!これは有名なバタック料理で、バタック族の集まるパーティに行くと「あっちにサクサンあったよ!」とか「もうサクサン食べた?」とか頻繁に聞くほど人気の高い料理です。豚ひき肉を血、ココナッツミルク、スパイスで煮込んで作ります。バタック族はほとんどがキリスト教徒で豚肉料理を好んで食べます。
サクサンにはいくつかの種類があるようで、その日は「サクサンB2(saksang B2)」と「サクサン・タンゴタンゴ(saksang tango-tanggo)」を注文しました。サクサンB2の「B2」は「豚肉」を意味します。インドネシアでは「豚肉」または「豚」を「バビ(babi)」と言います。「BaBi」という単語にはBが2つ含まれているため、B2と呼ばれます。面白いですね。イスラム教徒が多いインドネシアでは豚肉を直接言及しないよう、配慮するよう「B2」と言う人もいます。
こちらはサクサン・タンゴタンゴです。サクサンB2との違いは肉を大きめ(こぶし大)に切り、キャッサバの葉だけでなく野菜も混ぜることです。豪快ですね!どちらの料理も柑橘系の香りがして美味しかったです。
次に「パンガン B2(panggang B2)」を注文しました。豚焼きという意味です。黄色のピリ辛ソースをつけて食べます。ソースはそんなに辛くなく、辛いものが苦手な私でも食べられました。美味しかったです!
こちらは「ダウン・シンコン(daun sinkong)」です。 「ダウン」は「葉」、「シンコン」は「キャッサバ」を意味するので、この料理はキャッサバの葉で作られています。
次に注文したのは「バダック(badak)」。「badak」とは「(動物の)サイ」を意味します。バタックの有名な飲み物です。味は、あの飲むサロンパスで有名な(?)A&Wのルート・ビールのような感じでした。私は好きですけどね。。。
またまた沢山食べてしまいました…全体的に茶色、オレンジ色ですが(インドネシア料理はだいたいそうですが)、どれも美味しかったです!ローカルな雰囲気が漂いますが、是非行ってみてください!
さて、お勘定です。私が勘定を求めると、店員は私たちが何を食べたかを尋ねてきました。このスタイルはナシ・パダン(nasi padang)のレストランと同様で自分たちが何を食べたか店員に伝え、店員が計算していきます。つまり自己申告スタイルです。何を食べるかを覚えておく必要がありますね。因みに今回は3人で食事してRp377,000(約3,500円)でした。
本当は「ミー・ゴマック(mie gomak)」も食べたかったのですが、私がお店に行ったときはまだできていませんでした。。。「ミー」は「麺」、「ゴマック」はバタック語で「手で取る」という意味になり、出来上がった麺を手で取って容器に入れていたことからこのような名前がついたそうです。ミー・ゴマックは「バタック・スパゲティ」とも言われ、スパイスの効いたスープと生姜、ココナッツミルクを麵にかけ、ほうれん草やキャベツ等の野菜を添えて食べます。一度現地で食べたことが有って、美味しかったから食べてみたかったのですが、残念です!次はお昼に行った方がよさそうですね。
それでは、次回もお楽しみに!Sampai Jumpa(サンパイ ジュンパ=またね)!