こんにちは、ジャカルタで暮らす会社員のサントソです。
最近、私の知り合いが家を売りたがっているのですが、なかなか売れないらしくて困っているんです。話を聞くと、家の位置がTusuk Sate(トゥスック・サテ/「サテ刺し」とでも言いましょうか)の状態というのです。サテはインドネシア風の焼き鳥ですよね。その串に刺さった状態とは一体どういうことか?
簡単に言うと、トゥスック・サテにある家とは「T字路の突き当りの家」のことであり、主に風水で不運をもたらすロケーションとされているのです。その家の正面に伸びている道を串に例えて、サテ串に刺さった状態、トゥスック・サテと言われています。面白い名前をつけますよね。日本でも風水的に避けられているようで、「槍殺(そうさつ)」や「路沖殺(ろちゅうさつ)」と呼ばれています。「殺」だなんて、インドネシアと違って恐ろしい名前がつけられていますね。
T字路でなかったとしても、突き当りにある家もトゥスック・サテと呼ぶようです。考えてみれば、突き当りに有ると、例えばスピードを出しすぎてブレーキの利かなくなった車が突っ込んでくる可能性というのは考えられます。それを考えると過去の教訓からそのような風水等の思想に反映させることは考えられます。だからと言って、知り合いのように全く家が売れない程トゥスック・サテを深刻に思っている人が多くいることに驚きです。
それでは、トゥスック・サテの家に住むとどんな不運がもたらされるのか。一般に言われていることを書いていきます。
・事故のリスクが高い(速度を制御できない車両が衝突する可能性が有るとのこと)
・家族の調和の欠如(太陽光が室内に差し込みやすくなり、住民に不快感を与えるとのこと)
・病気にかかりやすい(強い風の流れと絶え間ない日光が引き起こすとのこと)
では、運悪くトゥスック・サテの家を持っている人、住んでいる人はどうすれば良いのか?以下の通り対策が有るようです。
・家の前に強い木を植える(暑い日差しや風、車から家を守るから)
・丈夫な柵を作る(理由は同じ。石やコンクリート製が良いらしい)
・十分な照明を設置する(夜でも車が家のことを認識して注意する為)
以上がトゥスック・サテの家にもたらされるであろう不運と、その対策でした。しかし、その家に住んでいる知人は奥さん、二人の子供と仲良く暮らし、仕事も成功しているのでトゥスック・サテであることによる悪影響を全く受けない方も勿論いるのですが、いざ家を売るとなった場合に苦労する可能性が有ります。これからインドネシアで家を買おうとされている方、知人が家の購入を考えている方はこのトゥスック・サテの話を念頭に置いておいた方がいいかもしれません。
今回は以上になります。次回もお楽しみに!Sampai Jumpa(サンパイ ジュンパ=またね)!