こんにちは、ジャカルタで暮らす会社員のサントソです!
突然ですが、インドネシア料理って美味しいですよね!日本食も美味しいのですが、日本食では使われない食材や調味料が使われていて、また違う独特な美味しさが有るんです。その中の一つがココナッツミルクなのですが、これが美味しい!説明が難しいのですが、独特なコクが有るんです。日本に住んでいらっしゃる方はタイのグリーンカレーをイメージしていただければ、わかりやすいかもしれません。因みにココナッツミルクはインドネシア語でSantan(サンタン)といいます。今回はこのサンタンを使った料理の一つ、Soto Betawi(ソト・ブタウィ)を中心に扱っているレストランを紹介します。
ソト・ブタウィはココナッツミルクをベースにしたスープに牛肉や牛の内臓、野菜などが入っているスープになります。それに揚げたニンニクやウンピンがトッピングされることも有ります。って説明を書いている途中でもお腹が減ってきてしまうような食べ物です。発祥ははっきりとしていませんが、1977年頃からは西ジャカルタのKemanggisan(クマンギサン)に存在していたようで、1991年に有名なソト・ブタウィ売りが亡くなったことによって全国に知られるようになったようです。比較的新しめな料理のようですね。
そして、そのソト・ブタウィを中心に扱っているレストランの名前はBang Sawit(バン・サウィット)、バンはインドネシアのブタウィ属の言葉で「お兄さん」という意味なので、日本語だと「サウィット兄さん」という名前のレストランになります。いくつかお店を出しているのですが、今回紹介するのはクニンガン店です。場所はこちら。
こちらがそのレストラン。Epiwalkというモールの裏手に有ってわかりにくいのですが、外観はこんな感じです。表に出ているのはベタウィ民族が舞台芸術で用いるOndel ondel(オンデル・オンデル)ですかね。
こちらが店内。凝ったつくりをしています。流れている音楽もバタヴィア発祥のクロンチョンと言われるジャンルの音楽が流れていて、結構雰囲気が良いです。
気になる料理ですが、こちら!写真の左に写っている料理は「Nasi Ulam Mpok Rojalih(ナシ・ウラム・ンポック・ロジャリ)」です。ナシ・ウラムをウィキペディアで調べると「さまざまなハーブやスパイス、特にゴツゴラの葉、又は場合によってはバジルの葉、野菜、さまざまなスパイスを混ぜた米料理(インドネシア語を日本語に翻訳)」とありますが、早い話がナシ・チャンプルの一種でしょうね。甘い牛肉を食べつつ、たまにチャベで刺激を得る食べ方が好きです。サイドにあるKemangi(クマニ=レモンバジル)の葉は食べると良い香りが口に広がります。他にも揚げた豆腐やPerkeder(プルクデール≒コロッケ)も有り、この1皿で充分に楽しめます。
そして右上に写っている料理がソト・ブタウィなのですが、ここの店ではいくつか種類が有って、今回頼んだソトは「Soto Daging(ソト・ダギン)」です。ダギンって肉のことを指すので、直訳すると「肉ソト」なのですが「何の肉!?」と突っ込んでしまうくらい説明が足りないですよね。インドネシアでは「ダギン」と聞くと「牛肉」をイメージするようです。つまり「ビーフ・ソト」という意味になります。写真を見てお分かりの通り、濃厚そうなスープに揚げたニンニクとウンピンがトッピングされていて食欲をそそります。実際、美味しかったです。この店でいいのが、ソトを頼むと必ず写真のような入れ物で運ばれてきます。ソトの入った器の下にはロウソクが置いてあり、時間を置いても熱々で美味しいソトが食べられるようになっています。お話し好きなインドネシア人たちがおしゃべりに熱中しすぎてもソトが冷めないようにという気遣いが有りますね!素晴らしいです。私が行ったときは少なくとも30分は日が消えずにいました。その間に食べ終わったので食器が下げられてしまい、最後までカウントすることができませんでした。一体いつまで熱々のソトが食べられるのか!?気になります。
ということで、今回は美味しいソト・ブタウィを提供してくれるバン・サウィットの紹介でした。気になった方は是非、行ってみてください。おしゃべり好きな友達を誘い、時間を忘れて会話を楽しむのもいいかもしれません。次回もお楽しみに!Sampai Jumpa(サンパイ ジュンパ=またね)!