インドネシア入門

祈り好きの民

こんにちは、ジャカルタで暮らす会社員のサントソです!
インドネシアで生活していると、ことあるごとにお祈りをする場面を目にします。例えばこんな一文で始まるWhatsapp(チャット)をもらったことが有ります。「Halo, Pak Santoso. Apa kabar? Semoga sehat selalu.(サントソさん、こんにちは。お元気ですか?いつも健康であることを祈っています。)」。。。と、こんな感じなのですが、サラッと挨拶に含めてくるほど、インドネシアの人たちはお祈り好きなのです。こっちが相手に対して祈りの言葉をかけると結構喜んでくれます。今回は日常でどんなお祈りをするのか紹介したいと思います。因みにイスラム教の人たちが1日に5回行うものや、金曜礼拝は抜きで、それよりライトな感じのものを紹介します。

まず、冒頭に出てきました「Semoga sehat selalu. (スモガ・セハッ・スラル)」ですが、意味は紹介した通り「いつも健康であることを祈っています。」になります。Semogaとsehatとの間に名前や人称名詞を含めて特定の人を指す場合も有ります。健康だけでなく、成功していることも祈る場合、「Semoga sehat dan sukses selalu. (スモガ・セハッ・ダン・スクセス・スラル)」と言います。意味は「いつも健康で、成功していることを祈っています。」です。そういうことを言われたら、「Amin.(アミン)」と返しましょう。Aminは英語でいうアーメンで、「そうでありますように。」という意味です。

あと、「Semoga sukses. (スモガ・スクセス)」は退職する人たちや別の人生を歩んでいく人たちに対して言うことも有ります。日本でいう「成功を祈る。」ですね。何かに挑む人に対しても言うことができます。

場面が変わって、例えば風邪をひいてしまった人がいたとします。そんな時は「Semoga cepat sembuh. (スモガ・チュパッ・スンブ)」と言います。意味は「早いご回復を祈っております。」です。「Semoga lekas sembuh. (スモガ・レカス・スンブ)」とも言います。

次、何かイベントを企画している友達に対しては「Semoga acaranya berjalan. (スモガ・アチャラニャ・ブルジャラン)」と言えば友達も喜ぶと思います。意味は「イベントが滞りなく進むことを祈っています。」

次に、自分が何かお土産やプレゼントを渡したり、何か料理を振舞ったりしたときには日本だと「つまらないものですが。」や「お口に合うといいのですが。」と言ったりしますが、インドネシアでは「Semoga anda suka. (スモガ・アンダ・スカ)」、「あなたが好きであることを祈ります。」と言います。逆に自分がそう言われたとき、返す言葉はAminだと何か不自然なので、Terima kasih.でOKです。

ここまで「Semoga…」で始まる文を紹介してきましたが、インドネシアでもキリスト教の人とかは文末に「神のご加護が有りますように。」という意味で「God bless you.」や略して「GBU.」と書いてたりします。そんな時は「God bless you, too.」や「Same to you.」で返しておきましょう。

ただ、ここまで書いていて思ったのですが、私たち日本人もよく祈っていたり、同じようなことを言っていたりしますね。結局は似たようなものという結論になってしまいますが、インドネシア人のすることを見て日本人がやっていることを再認識するいい機会になりました。

今回は以上です。次回もお楽しみに!Sampai Jumpa(サンパイ ジュンパ=またね)!