こんにちは、ジャカルタで暮らす会社員のサントソです！
突然ですが皆さん、日本から友達や家族が来た時にインドネシアっぽいものを買いたい、食べたい、お土産物を買いたいと言ったとき、どこに連れていきますか？私のおすすめはサリナ・デパート（Sarinah）です。インドネシアの国営デパートで、インドネシア初のデパートになります。その他にもこのデパートにまつわる「初」がいくつかあります。まず、初の高層ビルです。1962年8月17日にこのビルができた時は周りに高層ビルが無かったのですね。今と比べると大きく違って驚きです。２つ目は初のエスカレーター、エアコン、レジが設置された建物であることです。相当珍しかったでしょうね。３つ目はマクドナルドが初出店した場所であることです。珍しいし、美味しいハンバーガーは食べられるし、絶対当時は人気で混んでいたでしょうね。
因みに「サリナ（Sarinah）」というのは人の名前で、当時大統領であったスカルノが幼少期にお世話になった乳母の名前に由来しており、スカルノが他国のデパートを見た際に思いついたようです。こちらが外観になります。
サリナ・デパートの外観歴史のある建物だけあって、ビックリするエピソードも有ります。このデパートは2020年から2022年にかけて大規模なリノベーションが行われました。その際、機械室であった場所から長さ12ｍ、高さ3ｍの大きな石像が見つかったのです！ロマンですね！この石像はかつてスカルノ元大統領から譲られたもののようで、デパート内のレイアウトを変更する際に人目につかない場所に置かれたようです。元大統領からもらったものが忘れられていたなんて。。。何ともインドネシアらしいですね。こちらの石像ですが、現在はGround Floorの広場に設置されており、誰でも見れるようになっています。私も見てきました。こちらがその時の写真です。
リノベ中に発見された石像この石像の他にも珍しいものが飾られています。それは1966年に初めて設置されたエスカレーターです！このエスカレーター残念ながら今は乗れなくなっているのですが、その両サイドに新しいエスカレーターが設置されているので、当時のエスカレーターを見ながら上り下りができます。結構洒落た感じに設置されていますね。恐らく、このエスカレーターですが、リノベ前は乗れたと記憶しています。当時のエスカレーターは現在のものと比べて幅が狭く、１段につき１人が限界です。リノベ前に利用したエスカレーターもそんな感じでした。仮に自分の乗ったエスカレーターが1966年から設置されていたそれであれば、今更ながら貴重な経験をしていたのだなと震えます。もっと有難味をもって乗ればよかった。。。
1966年に設置されたエスカレーター石像、エスカレーターの他にも面白いものが有って、今も有るかわかりませんが、私が行ったときはサリナ・デパートの歴史を写した写真が飾られていました。こんな感じです。
デパート内に飾られた写真（1960年代）
デパート内に飾られた写真（1970年代）
デパート内に飾られた写真（1980年代）
こちらは1980年代の写真ですが、首都であるにも関わらずこの時代でも高層ビルは少なかったのだなと思います。
1980年代のサリナ・デパート周辺の写真因みにサリナ・デパートのWebサイトでも当時の写真を見ることができます。是非、見てみてください。
今回はサリナ・デパートにまつわるエピソードを中心にご紹介しましたが、次回はどのようなものを打っているのかをご紹介できればと思います。サリナ・デパートの場所はこちらです。興味を持たれた方がいましたら是非、行ってみてください。
次回もお楽しみに！Sampai Jumpa（サンパイ ジュンパ＝またね）!
