こんにちは、ジャカルタで暮らす会社員のサントソです!
今日は南ジャカルタにある「Ny. Suharti」というayam goreng(アヤム・ゴレン)のレストランをご紹介します。
「ayam」とは「鶏」のことで、「goreng」は「油で揚げる」という意味です。つまり、アヤム・ゴレンとはフライド・チキンのことです。レストランの場所はこちら。
ここのアヤム・ゴレンがとにかく美味しいんです!新型コロナウィルスの感染が拡大したとき、外出が制限されていたのですが、よくそのレストランからデリバリーを注文していました。無性に食べたくなるんですよね。
レストランの名前になっている「Ny. Suharti」ですが、「Ny」は「nyonya」の略で「夫人」という意味です。なので「スハルティ夫人」のレストランということですね。スハルティさんが彼女の祖母からレシピを受け継ぎ、「Ny. Suharti」というレストランを1962年にオープンさせました。
彼女のキャリアは親戚のアヤム・ゴレン屋の従業員になることから始まりました。その親戚の名前はSamidjo Mangundimedjo(サミジョ・マングンディメジョ)さん。 彼は彼女の義理の兄であり、有名なアヤム・ゴレン屋を経営していたMbok Berek(ムボク・ベレク)という人の息子になります。まずはプロから学ぶことから始めたのですね。
その後、彼女と夫はサミジョさんのレストランから独立し、ジョグジャカルタで商売することになりましたが、その夫がなんと彼女を裏切り、彼女からビジネスを取り上げてしまいました!恐ろしい…
しかし、スハルティさんは事業を諦めず、彼女は自分の顔を入れたロゴを作成することでなんとか立ち上がりました。これは元夫に連れ去られた店と彼女の店とを区別するためのもので、今ではあちこちでスハルティさんの顔を見ます。
これがレストランの大まかなストーリーです。そして、今回私が行ったのは…スハルティさんの元夫のレストランでした…スハルティさんに同情された方々、申し訳ありません!元夫のレストランには友人の勧めで行き、その後でこのようなストーリーを知りました。ご勘弁ください。味ですか?大変美味しかったです…
こちらがレストランの外観です。2羽の鶏の看板が目印です。
そして、これがレストランの中です。中はとても広く、裏庭のようなところに鯉が泳ぐ池がありました。
私はレストランお勧めのayam goreng besar/アヤム・ゴレン・ブサール(フライド・チキン大)Rp153,000(約1,400円)を注文しました。肉自体も美味しいのですが、カリッと香ばしい衣が鶏肉の美味しさをさらに引き立ててます。
こちらはgudeg/グデという料理で Rp37,000 (約340円) です。 スハルティさんの出身地はジョグジャカルタで、グデはそこの郷土料理です。
こちらはcah toge ikan asin/チャ・トゲ・イカン・アシンRp29,000(約270円)。 もやしと魚の塩辛炒めです。ソースが美味しかったです!
レジでフライド・チキンの衣(kremes/クレメス)を発見!店員さんによると、小箱の価格は Rp36,000 (約330円)、大箱の価格は Rp60,000 (約550円) で、保存期間は 2 週間だそうです。結構衣が好きな人が多いのでしょうね。
「Ny. Suharti」はジョグジャカルタに本店が有るようですが、南ジャカルタをはじめ東ジャカルタ、南ブカシ、チブブールに支店が有るようです。
今回はたまたま元夫の方のレストランに行ったのですが、いつか奥さんの方のレストランにも行ってみたいですね。
次回もお楽しみに!Sampai Jumpa(サンパイ ジュンパ=またね)!