書籍紹介

書籍紹介:世界秩序が変わるとき(文春新書)

こんにちは、ジャカルタで暮らす会社員のサントソです。

今回は久々に書籍紹介で、齋藤ジンさんという方が書いた「世界秩序が変わるとき」(文春新書)を紹介したいと思います。難しそうなタイトルの本ですよね!読むかどうか躊躇したのですが、紹介文を見てあまりにも気になったので、チャレンジしてみました。以下が私の見たアマゾンでの紹介文の抜粋です。

「…あのジョージ・ソロスを大儲けさせた〝伝説のコンサル〟初の著書
ヘッジファンドが見すえる中国の衰退、そして日本復活

資産運用業界の〝黒子〟に徹してきた私が、なぜ初めて本を書くことにしたのか。
それは、日本の方々に伝えたいメッセージがあるからです。ひとことで言えば、
日本は今、数十年に一度のチャンスを迎えているということです…」

めちゃめちゃ気になりますよね!特に日本人だったら数十年に一度のチャンスが日本に来ると見た瞬間に興味が湧いてきます。それを有名な投資家のジョージ・ソロス氏を設けさせた伝説のコンサルが言っていること、その伝説のコンサルが初めて書いた本であること。興味の塊です。

世界秩序が変わるとき(文春新書)世界秩序が変わるとき(文春新書)

読んでみた結果、多少表現がわかりにくかったり専門用語が出てきたりしましたが、たとえ話とか入れてわかりやすく書いてくれているので、「数ページ読んで挫折」とはなりませんでした(笑)

まずは今までの世界の流れを用いて「新自由主義(今の世の中の仕組み)とは何か」や「カジノのオーナーである(世界で主導権を握っている)アメリカがどう動いてきたか」などを説明してくれています。その上で今後どのような世界になるのかを教えてくれます。

この本を読んでショックだったのが、日本の高度成長期、特に第二次世界大戦後の成長はアメリカが下駄を履かせてくれていたことでした。ソ連との冷戦下でアメリカが日本を戦略的パートナーにしてくれたことでアメリカが日本で生産されたものを買ってくれ、安全保障をしてくれたことにより日本の防衛費が最低限に抑えられていたことが大きく日本の成長に繋がったと書かれています。本では「アメリカというカジノのオーナーが(日本を)勝たせてくれた結果」と書かれています。私はてっきり日本が単独で頑張った結果が戦後の成長に繋がったと思っていました。

その後、日本は「失われた30年」に入るわけですが、結局何が原因で30年も停滞してしまったのか?そこから何故、日本復活の時代が来ると言えるのか?も書かれています。私自身は「なるほど、だから30年なのね。」と納得するような内容でした。将来のことは何とも言えないですが、齋藤さんの意見を見ると確かに日本の復活は考えられるかもしれません。

最近はインドネシアでも日本の製品を見る機会が減り寂しく思っていますが、日本人一人ひとりが何をすべきか考えて行動すれば、また世界で日本の製品を多くみられる機会が増えるかもしれません。今から楽しみです!

【PR】興味を持たれた方がいましたら、是非読んでみてください!

次回もお楽しみに!Sampai jumpa!