生活

上海発ミルクティ専門店:CHAGEE

こんにちは、ジャカルタで暮らす会社員のサントソです。

先日、CHAGEEというミルクティ専門店に行く機会がありました。読み方はチャゲーではなくチャジーのようで、漢字だと正式名称は「覇王茶姫」、通称「茶姫(チャジー)」と書きます。調べてみるとロゴは「覇王別姫(Bà Wáng Bié Jī)」という京劇がモチーフとされているようです。タイトルを日本語に直訳すると「さらば、妾」となりますが、「さらば、わが愛」として知られているようです。物語の内容は楚の覇王・項羽が劣勢となり、四面楚歌の中で愛妃・虞姫が彼の足手まといにならぬよう自害したという壮絶な愛と別れ、英雄の緋想が詰まった物語になります。そんな「覇王別姫」を文字って「覇王茶姫」にしたようですが、そうするとどんな意味になるのか気になります。

今回訪れたのは最近リノベーションを終えたEpiwalk(エピウォーク)にある店舗。場所と外観はこんな感じ。

チャジーの外観チャジーの外観

私自身はチャジーという店を知らなかったのですが、2017年に上海で創業し、マレーシア、シンガポール、タイにも展開して大変人気のようで、インドネシアでは今年4月に北ジャカルタのPIK AvenueとMall Of Indonesia、5月に南ジャカルタのFXスディルマンに初出店しています。立て続けに3店舗出店するとは、かなりの自信が窺えますね。その後も次々と店舗数を増やしてエピウォーク店は7店舗目になります。そんなエピウォーク店の中はこんな感じ。

店内はこんな感じで、赤色ロゴが特徴的です。店内はこんな感じで、赤色ロゴが特徴的です。

チャジーは「東洋のスターバックス」を目指しているようでロゴマークを緑色にすると、どことなくスターバックスに似た雰囲気になります。しかし、彼らの売りはあくまでもミルクティです。

さて、店に入り店員さんにおすすめを聞くと「Bo Ya Jasmine Green Milk Tea」とのこと。このBo Ya(ボー・ヤ)というのは「伯牙」と書き、「伯牙絶弦」という故事に出てくる主人公から取ってつけているようです。「伯牙絶弦」は親友との死別を悲しみ、琴の弦を切って二度と弾かなかった故事から、深い友情や理解者との別れを意味する言葉とされています。そして、飲み物とストローを受け取ったのですが、ストローの形が特徴的でした。

飲み物に付いてきた3つ穴のストロー飲み物に付いてきた3つ穴のストロー

こんな感じで3つの細いパイプが繋がっているのです。こういう形状の方がお茶を美味しく楽しめるようで、1つ目の理由としてそれぞれのパイプが細いため吸引されるミルクティの量が少なく、流速も遅くなることから舌の上に留まる時間が長くなり、味や香りを捉えやすくなるとされています。流速が遅くなるため、熱い飲み物を飲むのにも適しているようです。2つめは3本のストローが連結した構造である為、唇が完全に密着せず、吸うときに空気が同時に入り、口の中で香りが舞ってより一層香りが引き立つとされています。因みにこちらのストローの片方は写真のように尖っているので、普通のストローのようにプラスチック製の蓋を破ることもできます。

気になるミルクティの味ですが、少し薄めで上品な感じがしました。個人的には味が濃すぎずスッキリしていて好きですが、果たしてインドネシアの方にウケるのか…できれば長続きして欲しいところです!次回もお楽しみに!Sampai jumpa!

<雑談>
先日、水回りの修理のためスパナを買いに行ったのですが、残念ながら「スパナ」が通じませんでした。身振り手振りでスパナを説明しましたが、どうやらインドネシアでは「Kunci Inggris(クンチ・イングリス)」や「Kunci Pas(クンチ・パス)」と呼ぶのが一般的のようです。クンチ・イングリスは直訳すると「英国鍵」でクンチ・パスは「ぴったり鍵、丁度鍵」です。一体誰が何故このようなネーミングをしたのか…何かを締めるので「鍵」はまぁわかるとして、何故英国?ぴったり?…インドネシアは奥が深いです。