こんにちは、ジャカルタで暮らす会社員のサントソです。
今回はとみさわ昭仁さんの書かれた書籍『ゲームフリーク 遊びの世界標準を塗り替えるクリエイティブ集団』(太田出版)の紹介ですが、本のタイトルを見てゲーム「ポケットモンスター(略してポケモン)」で遊んだ方は興味を引かれたのではないでしょうか?そうなんです、今回のタイトルとなっているゲームフリークはこの世にポケモンを生み出したゲームソフト制作会社なのです!私も小さい頃はポケモン赤・緑、金・銀、ルビー・サファイアと熱中して遊んでいました。学校にこっそりゲームボーイを持って行っては友達とポケモンを交換したり、ポケモンのカードで対戦したり、ある日はレア(希少価値の高い)カードを盗まれたり…良い経験も悪い経験もそばにはポケモンがありました。今では海を越えたインドネシアでもポケモンを見るようになりました。世の中は変わりましたね!

そんなに身近にポケモンが有ったにもかかわらず、それを生み出した会社のことを詳しく知りませんでしたが、ある日偶然にも今回紹介する書籍が広告に出てきました。一体どうやって世界的に有名なコンテンツを生み出したのか?と気になり、迷わず購入!
読んでみて驚きました。株式会社ゲームフリークの前身は、なんとゲーム系同人サークルだったのです!1970年代後半から1980年代にかけて「スペースインベーダー」や「ゼビウス」等のアーケードゲームが流行っていたころ、当時ゲームに熱中していた田尻智(株式会社ゲームフリーク代表取締役)さんはゲームの攻略法を書いた同人誌「ゲームフリーク」を創刊します。そこからゲーム好きが集まって、しまいにはゲームを作るまでになります。ゲームに関する情報を発信するだけでなく、自身でゲームまで作るようになってしまうとは、正にゲームおたく(ゲームフリーク)ですね!
同人誌を作っていた者たちがゼロからゲームを作るわけなので、やはり苦労も多かったようです。しかし、その中でも彼らがゲームを作るうえで大事にしていることがあり、それらを大事にしたからこそ今のポケモンが有るんだなと勉強になりました。
こちらの本には彼らがどうやって最初のゲーム「クインティ」を作ったのか、どうやってポケモンは生まれたのか?そしてマサラタウンはどこをイメージして作ったのか?なども書かれていて大変面白かったです。2000年に発売された本なのですが、今年復刊されました。復刊にあたって田尻智さんをはじめとするポケモンの考案に携わった方のメッセージも載っていてポケモンが最初にヒットした後の苦労も感じられました。しかし、成功してもポケモンというコンテンツを守ろうとしているがための苦悩なんだろうなと思い、ポケモンに対する愛情を感じました。こうやって愛してくれる人がいるからこそのポケモンなんでしょうね。大変興味深かったです。
【PR】興味を持たれた方がいましたら、是非読んでみてください!
次回もお楽しみに!Sampai jumpa!