こんにちは、ジャカルタで暮らす会社員のサントソです!
今年のインドネシアは6月まで連休の多い月が続きますが、来週の金曜日、3月29日は「Good Friday」で祝日です。週末が3連休になることから喜んでいる方もいると思います。この「Good Friday」、インドネシアでは「Jumat Agung」、日本語では「聖金曜日」と言われていますが、どういう日なのでしょうか?
Wikipediaで調べると「死から生へと移るキリストの過越の神秘を祝う三日間のうち、受難と死を記念する日。」と説明されています。わかりやすく言うとイエス・キリストが十字架にかけられた日になります。Good Fridayと聞くと何か良いことがあって、それを祝福するような日と思いがちですが、キリスト教徒にとって喪に服す日になります。何故Goodと言うかは諸説あるようです。
説①「Good」という言葉が「聖なる」や「神聖な」という意味を持っていることから「聖なる金曜日」と表現していた。
説②イエス・キリストに別れを告げるという意味で「Goodbay Friday」という言葉を用いていたのを短縮した。
説③「神の金曜日」即ち「God’s Friday」という言葉が変化した。
説④イエス・キリストが罪や悪に勝った、「良いことだ」ということで「Good」を使用した。
などなど。一体どうやって「Good Friday」という名前にたどり着いたのでしょうね?因みに「Good Friday」にイエスが処刑されたということは、その前日が最後の晩餐ということですね。十二の使徒と最後の晩餐を共にし、その場で使徒の一人がイエスを裏切ることが告げられて使徒たちが動揺している様子が描かれたレオナルド・ダ・ヴィンチの絵は有名ですね。
そしてこの「Good Friday」の3日後に「Paskah」というものがあります。日本語では「復活祭」や「イースター」と言われます。イエス・キリストが十字架にかけられ、三日目に復活を果たしたことを記念、記憶するための日になります。復活祭はもともと太陰暦に従って決められたため移動祝日であり、それにより「Good Friday」も毎年変わることになります。
この「Paskah」というのは降誕祭(クリスマス)と同じくらい、若しくは降誕祭より大きな祭りとして祝われています。日本にいるとクリスマスがフォーカスされがちなので復活祭が重要なイベントであるとは知りませんでした。。。
私が小さかったころ、復活祭の日にキリスト教の知り合いの家に招かれ、装飾された卵を見つけるという、宝探し的なゲームをした覚えが有ります。何故卵だったのか?今回記事を書く際に初めて調べたのですが、卵は「新しい生命が生まれ出ることから死と復活を象徴している」からだそうです。何故壊れやすい卵を隠すのかと思っていたのですが、ちゃんと意味があったのですね!
昨年もそうでしたが、今年もイスラム教の聖なる月であるラマダンがキリスト教の聖なる月と重なる特別な年ですね!それぞれの宗教にとって良い月となりますように。。。
それでは、次回もお楽しみに!Sampai Jumpa(サンパイ ジュンパ=またね)!