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2024年バリ旅行記:SAKA Museum

こんにちは、ジャカルタで暮らす会社員のサントソです。
ここ最近バリ旅行でのお話を記事にしております。ジンバランに有る「Ayana Resort and Spa Bali(アヤナ・リゾート・アンド・スパ・バリ)」に宿泊し、スミニャックやサヌールから離れていることからホテルの近くでのアクティビティに関して記事を書いておりますが、今回はホテルの敷地内にある博物館を紹介したいと思います。

博物館の名前は「SAKA Museum(サカ美術館)」です。場所はこちら。

「Saka(サカ)」とはバリ語で「柱」や「モニュメント」を意味し、バリ島の古代の伝統と現代アートの調和を楽しめる博物館となっています。こちらが外観です。(すみません、外観に圧倒されて写真を取り損ねてしまったので、外観を描いた絵でご勘弁ください。)

サカ博物館の外観サカ博物館の外観

インドネシアではあまり見られないようなユニークな外観をしていますよね。何かスタイリッシュというか、近代的というか…それもそのはず、こちらの美術館、実は三菱地所設計が手掛けたのです!なので博物館の中にいると日本にいるような感覚になります。

まず、「サカ講堂」というところでバリの静寂の日「Nyepi(ニュピ)」を題材にした11分ほどのドキュメンタリーを見ました。私はバリの文化に詳しくないのでニュピしか知らなかったのですが、ニュピになる前にMelasti(メラスティ)とPengerupukan(ペンゲルプカン)という儀式が行われることを知りました。ニュピといえば公共サービスが停止され、外出や火、電気の使用が禁止される日であり、バリ・ヒンドゥーの元日(サカ暦の元日)になります。西暦では3月ごろにあたります。まず、ニュピの2~3日前にメラスティという浄化の儀式を行います。各地域の寺院から村の御神体やお供物を海まで運んでお清めをします。その姿はまるで日本でいうお神輿を担いでいるようです。そしてニュピの前日に行われるのがペンゲルプカン。その日はogoh-ogoh(オゴ-オゴ)という悪魔や鬼など、不吉なものを形にしたものを運び、最後に燃やして不吉なものから解放されるという儀式を行います。そして迎えるのがニュピなのです。元日を迎えるまでに邪気を払おうという考えは日本と似ていますね。

サカ講堂の中の様子サカ講堂の中の様子

このドキュメンタリー自体のクオリティが高いですし、それを英語だけではなく日本語、中国語、韓国語でも聞けるようにしているのもよかったです。バリの文化を知ってもらいたいという思いが伝わりました。

次に見たのがサカ講堂の隣にある「学習センター」です。ここではバリに関する文献の他、古文書「Lontar(ロンタール)」、バリの伝統的な暦「Tika(ティカ)」を知れるカレンダーがありました、ロンタールはヤシの葉に文字が刻まれたものです。ヤシの葉って普通は緑色なのですが、それをターメリックに漬けて薄茶色にし、乾燥させることで文字を掘れるようにしているようです。そしてスタッフさんから聞いて驚いたのですが、一度掘り間違えると、そのロンタールを使うのではなく新しいロンタールに書き直すようです。結構大変なことですよね!最後一文字を掘り間違えたら最初からやり直しって…考えただけでも気が遠くなりそうです。現在、文字を打ち間違えてもバックスペースキーで部分的にやり直しできる時代に生まれたことを有難く思います。こちらのロンタール、宗教的な協議、歴史的な物語、薬草の情報など後世に残したいものが掘られたようです。日本でいう巻物みたいなものが頭に思い浮かびました。

学習センターで見たロンタール学習センターで見たロンタール

こちらがティカを知ることができるカレンダーです。こちらはスタッフさんも何が書かれているかわからなかったようで、本当に限られた人しか読むことができないもののようです。縦に7マスあって、横に30マスあって…現代のカレンダーにも似ているようなそうでないような…読めたら面白いんだろうなぁと思います。

ティカを知ることができるカレンダーティカを知ることができるカレンダー

そして2階に上ると実物のオゴ・オゴを見ることができます!一番大きいものは約12メートルあり、かなりの迫力が有ります!

2階に置かれた巨大なオゴ・オゴ2階に置かれた巨大なオゴ・オゴ

こうやって見ると巨大怪獣の戦いに巻き込まれたような感じになりますね。やはり迫力がすごい!

巨大なオゴ・オゴが向かい合っています。巨大なオゴ・オゴが向かい合っています。

その他、博物館内にはロッカールームやカフェ、お土産コーナーも有り、展示物を見る以外でも楽しみが有ります。

博物館のカフェでコーヒー買いました。博物館のカフェでコーヒー買いました。

 

お土産コーナーも有ります。お土産コーナーも有ります。

こちらの博物館、オープンが昨年の9月頃でまだまだ展示物が少ないのですが、今後3階にペンゲルプカンの迫力を体験できる設備がオープンする予定も有り、今後も楽しみな博物館です。入館料は2024年9月時点で大人がRp300,000/人、子供がRp150,000/人なのですが、アヤナ・リゾート・アンド・スパ・バリを始めとするアヤナエステートに宿泊する方は無料で入館できます。興味の有る方は是非行ってみてください!

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次回もお楽しみに!Sampai Jumpa(サンパイ ジュンパ=またね)!