こんにちは、ジャカルタで暮らす会社員のサントソです！
日本は夏ですね！夏と言えば怪談話。インドネシアでも幽霊関係の話はあります。寧ろ頻繁に映画でホラー映画をやっているほどです。映画のクオリティはまだJホラーの方が上だとは思いますが。。。今回はインドネシアの代表的な幽霊を紹介したいと思います。
Pocong (ポチョン)
この幽霊はかなり有名です。仮装大会とかでよくポチョンに扮している人を見かけます。どんな幽霊か？見た目はこちらの人が埋葬される際に施されるみたいに白い布で巻かれ、頭の先端あたりの布が紐で縛られている状態の幽霊です。体中を覆うように布が巻き付けられている為、手足の自由が利きません。なので、ぴょんぴょん飛び跳ねて移動するのです。ちょっと滑稽だと思いますが、実際に見たら相当怖いと思います。。。覆われた布から顔だけを出した状態で真っ赤な目や焦げた顔をしている場合も有ります。更に怖いですね。すみません。本当は画像を載せたいところですが、自分で撮った写真(本物ではなく仮装した人の)が無く、他の人の写真だと権利だとかなんだとかでもめる可能性も有るため載せられませんが、Pocongで画像検索をすれば簡単に出てきます。（一応閲覧注意です）
Kuntilanak (クンティラナク)
マレー語でポンティアナク (Pontianak)とも言われますが、東南アジアの国々で有名な幽霊のようです。長い髪で白い服を着ていて、妊娠中に命を落とした美しい女性が幽霊になったとされています。見た目はオーソドックスな幽霊だと思いますが、その他の特徴としてプルメリアの香りを漂わせ、男性を主に襲撃して血を吸う、内臓を食べるという恐ろしい幽霊のようです。恐らく夜に女性が一人で歩いていても男性から悪さをされないようにと作り上げられた話かもしれないと言われています。確かに、人々を戒めるために作られた話ってありますよね。その類かもしれません。
ポンティアナックと聞くと西カリマンタン州の州都を思い浮かべる方もいると思いますが、このクンティラナクと関係が有るんです。ポンティアナック・スルタン国(1771年～1950年)の建国者であるアブドゥルラフマン・アルカドリエ(Abdurrahman Alkadrie)が宮殿をどこに建てるか決めるときにクンティラナクに悩まされたと言われていることからポンティアナックという名前が付けられたのです。それにしても、ポンティアナックが幽霊の名前から取った地名だとは思いませんでした。自分の名前や好きな人の名前だったらわかりますけど。。。は！。。。美人な幽霊にちょっかいを出されて地名にまでした。。。ってこをは彼はクンティラナクのことを。。。まさかね。アニメの見すぎかもしれません。それか、ここには幽霊がいますよという注意喚起で名前をつけたかもしれません。
Sundel Bolong(スンデル・ボロン)とTuyul(トゥユル)
何故いっぺんに二つ紹介したかと言いますと、スンデル・ボロンが母親でトゥユルがその子供の親子の幽霊なのです。スンデル・ボロンクンティラナクと同じくらい有名な幽霊で、背中が空洞になっているのが特徴です。こちらは生前に強姦され、妊娠し、その後命を落とした女性が幽霊となりました。そして彼女の妊娠した子がトゥユルと言われています。一方でスンデル・ボロンとは関係なく他の女性が中絶や流産を経験して生まれた幽霊という話もあります。トゥユルの特徴は坊主頭の子供で、主人のためにお金を盗むことができると言われています。お金を盗む坊主頭の幽霊の存在は1890年代から存在しましたが、トゥユルという名前が使われるようになったのは1929年、大恐慌のタイミングだったのではと言われています。現代でもトゥユルの存在を信じている人がいるようで、トゥユルについて研究している歴史家もいるとのこと。日本でいう座敷童子に近い存在ですかね？座敷童子は。。。と調べてみると、もともと青森県や岩手県に伝わる話が、1910年に民俗学者の柳田国男氏の著書「遠野物語」によって知られるようになったようです。なんか時期的にトゥユルの話と近いですね！？ただ、さすがに座敷童子が人の金を盗むという話は聞いたことが無いですけどね。
以上がインドネシアで有名な幽霊でした。日本の幽霊と比べてどうでしたか？個人的には幽霊とかお化けとかの類で最恐なのは映画「呪怨」に出てきた伽椰子と俊雄ですね。伽椰子が階段から這って降りてくるシーンとかトラウマものです。余談ですが、「カヤコ」ってどんな漢字だっけ？と思いWikipediaで調べ、他の情報も確認したところ、伽椰子の職業は主婦、肩書は怨霊だそうです。職業が主婦って（笑）そりゃそうかもしれないですけど、なんか怖さとのギャップを感じてしまいます。次回もお楽しみに！Sampai Jumpa（サンパイ ジュンパ＝またね）!
