こんにちは、ジャカルタで暮らす会社員のサントソです!
今回の記事のタイトルは「コタ・トゥアの赤い店」です。怪談話か?と期待された方、すみません!全く怪談の要素はありません。実はコタ・トゥアエリアに実際に有る建物の名前なのです。前回紹介しましたワヤン博物館の脇に有る道を西に進むとクルクット川(Kali Krukut)に出るのですが、対岸に「Toko Merah(トコ・メラ)」という赤いレンガ造りの建物が見えます。そう、そこが赤い店、トコ・メラなのです。場所はこちら。
こちらがトコ・メラの外観になります。1730年に建てられたオランダ植民地時代を象徴する建物の一つとなっています。名前はトコ・メラですが、現在はお店として使われておらず、主にカフェとして使われています。
中に入るとこんな感じ。1階は何もなくシンプルなのですが今年の8月にはレストランが入ると言われています。2階には「RODE WINKEL」というカフェが店を構えています。
元々は1730年にオランダ領東インド総督の邸宅として建てられましたが、1743年から1755年までオランダの海軍士官学校として使われます。この学校はアジア最古の海軍士官学校と言われています。1786年からホテルとして使われた後、1851年には中国人指揮官オイ・リアウ・コン(Oey Liauw Kong)によって購入され、住居兼店舗として使用されました。その際に建物が赤く塗られたため、トコ・メラと呼ばれるようになりました。何を扱う店かネットでは見つけられませんでしたが、店の人曰く香辛料を扱っていたようです。やはりその時代は香辛料だったのですね。その後も何回か使用目的や所有者が変わり、最終的に2023年にRODE WINKELカフェが入ることになりました。カフェになったのはつい最近なのですね!
それではRODE WINKELカフェでどんなものが飲食できるのでしょうか。
こちらは「Coffee & Spices」。さすが、香辛料を扱っていた建物だけあって面白そうな飲み物を出してくれます。気になるお味は。。。ベースはコーヒーなのですが、その中にシナモンや生姜、レモンの味がしてほんのりコカ・コーラを思わせる味でした。面白い!
こちらは「Japanese Ice」。はっきり言って日本っぽさは感じませんでした。真ん中のグラスで左にあるコーヒーと右にある水を混ぜてお好みの薄さでコーヒーを楽しめるようです。ただ、コーヒーの味が濃いわけではないので普通にコーヒーだけを飲み干して終わりました。どこがJapaneseだったんだろう?飲み方?
食べ物はというと。。。「Rondo Royal」という名のタペ・ゴレン(Tape Goreng)が美味しかったです。タペ・ゴレンとはシンコン(キャッサバ)やもち米をお酒で発酵させ、揚げたお菓子です。ココナッツで作った甘いシロップとマッチしていました。
あとは「Pisang Wijen」というお菓子、バナナを揚げたものにゴマをまぶしたシンプルなお菓子ですが、バナナの甘みにゴマの香ばしさが加わり美味しかったです。
窓の外を見るとバタビア時代から残っているような建物が見えます。当時、トコ・メラの2階から見える景色はこんな感じだったのでしょうか。。。タイムスリップしたようで想像が掻き立てられる景色でした。。。
今回はここまで。次回もお楽しみに!Sampai Jumpa(サンパイ ジュンパ=またね)!