こんにちは、ジャカルタで暮らす会社員のサントソです!
前々回より紹介していますコタ・トゥアの博物館特集、今回は3回目です。今回紹介するのは「ワヤン博物館(Museum Wayang)」です。ワヤンとはインドネシアの伝統的な影絵芝居で木彫りの人形を用いたり、牛、水牛、ヤギなどの皮を用いた平面的な人形を用いたりと種類は様々です。個人的にはワヤンが好きでない人にとっては退屈してしまうかなと思ったのですが、博物館として使われている建物自体にいろいろと歴史があり面白いと思ったので今回記事にしてみました。場所はこちら。
こちらが外観になります。
この建物は過去に数回の改修が行われています。最初は1640年に旧オランダ教会(De Oude Hollandsche Kerk)と言われる教会が建てられました。1732年に改装され名前を新オランダ教会(De Nieuwe Hollandsche Kerk)としました。その後、1808年の地震で教会が倒壊し、1912年にネオルネッサンス様式で再建、当時はGeo Wehry & Co.という会社が倉庫として使用していましたが、1938年にオランダ植民地における建築様式に従って改装されることになります。なので当初の建物から3回程外見が変わり、今の状態になっていることになります。
その後、この建物はバタビア芸術科学協会(Bataviasche Genootschap van Kunsten en Wetenschappen)に購入された後、旧バタビア財団(Stichting Oud Batavia)の手に渡り、1939年に旧バタビア博物館として開館しました。ここでやっと博物館として使用されることになります。1957年にはインドネシア文化研究所の基に譲渡され、1962年にはインドネシア政府に譲渡されました。ころころと持ち主が変わりますね!そして1974年、当時のジャカルタ州知事であるアリ・サディキン(Ali Sadikin)氏がワヤンの文化に感銘を受け、最終的に1975年にジャカルタによりワヤン博物館としてオープンすることになります。その為、ワヤン博物館としては約50年の歴史が有ります。
それでは中に入ってみましょう。入館料は大人一人Rp15,000です。他の観光地もおなじようなものですが、外国人とインドネシア人とで料金が異なり、外国人は高めに設定されているようです。まず入ると大きくて迫力のあるワヤンがお出迎え。
当たり前ですが、見渡す限りワヤン、ワヤン、ワヤン…勿論、それぞれ使用される目的や演目により異なると思のですが、いろいろと説明文を読まないと同じに見えてしまうものも有りました。
こちらの博物館、他の博物館と比べて影が薄いのか、あまり人影が多くなく、ワヤンばかりあるので、自分が子供だったら怖くて耐えられないだろうなと思いました 笑
こちらはラーマヤナ(Rama Yana)で使用されるワヤンですね。この物語だったらわかります!ラーマ王子の活躍と妃シーターとの愛情を物語にしたものですよね!
中にはこんな感じで白人をモチーフにしたワヤンも置いてあります。こちらはオランダのロッテルダム世界博物館に置いてあるもので、かつては1960年にオランダが購入した物なのですが、ワヤン博物館開館に伴い、長期的に貸し付けてくれているようです。
2階にはワヤンを演じる舞台も有ります。実際にワヤンが上映されている所を生で見たことが無いので、どこかで見れたらなぁと思います。。。その奥にはガムランなどの楽器が置いてあります。確かに、芝居を行ううえでこれらの楽器も重要な要素ですよね!猶更、生でワヤンの芝居を見てみたくなります!
そして最後はお土産物屋のコーナー。人が少ないせいかおじさんも退屈そう。。。
ここの博物館ももう少し見せ方を買えれば面白くなると思うんですけどね。。。今後どのようになるのか楽しみです。次回もお楽しみに!Sampai Jumpa(サンパイ ジュンパ=またね)!