こんにちは、ジャカルタで暮らす会社員のサントソです!
前回より私イチオシの博物館、「インドネシア銀行博物館」を紹介しています。今回はその2です。
前回紹介した展示は大航海時代から始まって、インドネシアの各地で紙幣が発行されるまで見てきました。続いて1970年代の展示ですが、こちらを見てください!
なんと、1970年代に使用されていたというSHARP製のテレビです!こんなところで日本製の製品を見かけることになるとは!今でこそ日本の家電は勢いが落ちていますが、こういう展示を見ると誇らしくなります。またこんな感じで日本の製品が海外の多くの国で見れることを祈っています。
続いての展示…ここからは私も記憶に残っているものになります。
1997年から1998年にかけてのアジア通貨危機でインドネシアにて起こったことが紹介されています。
こんな感じで1998年に起こった暴動の写真や、焼け残ったバイクが生々しく展示されています。金融不安がこのように目に見える形で私たちの生活に影響を与えるということを教えてくれます。大昔の遠い存在から一気に身近なものに感じさせる展示です。
その後は通貨危機を乗り越えて金融制度を整えていくことになります。その他、イスラーム金融やその歴史についての展示も見ることができます。
各展示エリアを抜けると中庭が見れる廊下に出ます。なんか、ここだけ時間がゆっくり流れているような感じがします。この中庭は以前結婚式会場としてレンタルできたのですが、2018年以降レンタルを受け付けていないようです。雰囲気が良いのに勿体ないですが、貴重な歴史的建物を守るためかもしれません。仕方ないですね。。。
ここでインドネシアの金融を紹介する展示は終わりますが、この博物館の面白いところは他にもあります!まずはこちら。
当時使用されていた総裁と取締役の部屋と大会議室です。人形が置かれ、当時の様子が再現されています。かつてこのような場所で将来に影響を与える重要な会議が繰り広げられていたのでしょうね。とても重みが感じられる空間でした。
次、また建物の中に戻って展示されていたものは金塊です!勿論フェイクではありますが、これだけ並べられると迫力があります。
あと、この金塊が置かれた部屋ですが、扉がとても厚く、その上更に扉が設置されており厳重に保管されていたようです。写真や銀行が舞台になったドラマとかでは見たことがあるのですが、本物は見たことなかったので感動しました。当たり前ですが、本当に分厚い!
次に入ったのはインドネシアの歴代のお金と外国のお金が展示されているエリアです。
こんなお金も見つけました。日本が統治していた時代に発行されていた紙幣です。「DAI NIPPON TEIKOKU SEIHU」や「見本」の文字で日本と関係が有るとわかるのですが、「LIMA ROEPIAH(5ルピア)」と書かれているので、以前はこんな紙幣もあったのかと驚きでした。それにしても5ルピアなんてお金、最近では絶対見ないくらい金額が低いですね。
その他、日本をはじめとして他の国で流通していたお金も展示されています。博物館を訪れた人がインドネシアだけでなく海外にも興味を持つきっかけになるかもしれません。
そして最後の展示エリアにはインドネシア銀行博物館の模型が飾られていました。それを興味津々に見る子供たち。。。果たしてこの子たちはどんな未来を創っていくのか。。。楽しみです!
出口手前ではお土産物コーナーが有ります。Tシャツや傘、ノート、ステッカー、マグネットが売っていました。訪問した記念に何か買って帰るのもいいかもしれません。
以上がインドネシア銀行博物館の紹介でした。興味を持たれた方がいましたら是非行ってみてください!次回もお楽しみに!Sampai Jumpa(サンパイ ジュンパ=またね)!