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書籍紹介:「何者」(新潮文庫)

こんにちは、ジャカルタで暮らす会社員のサントソです。
今回は最近読んだ書籍を紹介したいと思います。朝井リョウさんの書かれた「何者」(新潮文庫)という本です。朝井リョウさんは2009年に「桐島、部活やめるってよ」でデビューされた作家さんで、このデビュー作は映画化もされて話題になりました。今回紹介する書籍は2012年に書かれたもので、2016年に映画化されました。当時、映画のテレビCMは見たのですが、映画を見ることができなかったので、今回小説を読むことにしました。

何者(朝井リョウ、新潮文庫)何者(朝井リョウ、新潮文庫)

この物語の主人公は人の分析が好きな「拓人」なのですが、その他に彼の友達で大学時代をバンドに捧げた天真爛漫なキャラの「光太郎」、光太郎の元カノで、拓人が思いを寄せる実直な性格の「瑞月」、「意識高い系」だが、なかなか就職活動で結果が出ない「理香」、理香の彼氏で、就活は決められたルールに乗るだけという理由で就活はしないと宣言するも、実は焦りを隠せない「隆良」の5人を中心に話が進んでいくんです。そしてこの小説の面白いところは、彼らの言動だけではなく、それぞれの持つSNSアカウントでの呟きで本音等、彼らの思いが垣間見えたりするのです。

この5人が集まって、プリンターを貸したり、料理を作ったり、買い出しに行ったりと協力し合いながら就職活動を進めていくのですが、残酷なものでなかなか内定が出ない人は出ないのです。。。そんな中でバンド中心の生活をしていた光太郎に内定が出るんですよ!こういうキャラって自分たちが就職活動していた時にいましたよね!私とかも「え、なんでこいつが?」って思ったりしたことがあります。(性格悪いですかね?)

こうやって仲間内で内定獲得者が1人でも出ると、どうしても焦りが出てきてしまいますよね!自分の何がいけないのか?とか思って自信を無くしてしまったり、人によっては「すごい!」と言いながら内心は妬んでいたり。。。この小説ではそういう心理的な細かな描写がされていて面白かったです。では、最終的にどんな結果になるのか?果たしてみんなの進路はどうなったのか?それは読んでからのお楽しみです!いろいろと考えさせられる小説でした。

【PR】興味を持たれた方がいましたら、是非読んでみてください!

次回もお楽しみに!Sampai Jumpa!