こんにちは、ジャカルタで暮らす会社員のサントソです。先週より海洋博物館をスタート地点にしてジャカルタ・コタ駅へ散歩したときのことを記事にしています。前回はコタ・インタン橋を見た後にファタヒラ広場まで行きました。今回は南ピントゥ・ブサール通りで中華街を見た後にジャカルタ・コタ駅へ行き、電車に乗りたいと思います。気分はNHKの番組「世界ふれあい街歩き」です。前回までのおさらいはこちらです。

前回、前々回を見ていない方はこちらもどうぞ。
2025年6月13日掲載分:コタトゥアをぶらり:インドネシア最古の橋(前回)
2025年6月10日掲載分:コタトゥアをぶらり:海洋博物館(前々回)
さて、ファタヒラ広場から更に南下し、インドネシア銀行博物館、マンディリ銀行博物館を通り過ぎて交差点を超えるとJalan Pintu Besar Selatan(ジャラン・ピントゥ・ブサール・スラタン)に入ります。Jalanは「道、通り」、Pintuは「戸、扉」、Besarは「大きい」、Selatanは「南」であるため「南ピントゥ・ブサール通り」と日本語訳していますが、極端に訳すと「南大戸通り」といったところでしょうか。南ピントゥ・ブサール通りをまっすぐ進み、右に曲がって南ピントゥ・ブサール2通りを突き当りまで進みます。突き当り手前で左手に「Toko Kawi(トコ・カウィ)」という店があり、おいしそうなお肉の写真が貼ってあったので、入ってみました。場所と外観はこちら。

中はこんな感じ。日本にもかつてあったような、懐かしい感じのするお店です。

商品を眺めていると、中華系で少しいかつめのお兄ちゃんから「何を探している?」(※会話はインドネシア語です)と聞かれたので、ビビッて「あ、いや、お肉はあるかなって…」と曖昧に返事すると「これを試してみなさい!」と店の隅に案内されました。

そこにはお肉がぎっしり詰まったショーケースが!お兄さんがそこからお肉を取り出してスライスし、そのまま私にくれました。少し凍っていましたが、スモーキーな味わいのするハムで、美味しかったです。値段は1オンス(写真にあるお肉約五切れ分)でRp70,000。1オンスが約28gなので、100gで約Rp25万…市販のと比べると高めですね。高級な肉なのかな?

そしてトコ・カウィを出て左へまっすぐ進むと、今度は昔ながらの中華風喫茶店「Kopi Es Tak Kie(コピ・エス・タッ・キー)」が見えます。こちらの喫茶店は1927年創業のようで、どこかの雑誌で見たことがありました。こちらが店内の様子。お昼時だったこともあり、賑わっていました。

渡されたメニューはこちら。とてもシンプルです。値段が書いてなかったので時価なのか?と恐る恐る聞いてみましたが、私が頼もうとしていた「Kopi Susu Es(コピ・スス・エス/アイス・ミルク・コーヒー)」と「Half Egg(ハーフ・エッグ/半生熟卵)」を合わせた金額はたったのRp45,000。そりゃそうだよねと安心して即注文。

そして出てきた料理がこちら。自分が思っていた半熟よりも卵が熟していなかったです。恐らく自分のイメージする半熟はメニューにあった「Medium Egg(ミディアムエッグ/七分熟卵)」だったのかもしれない。でも、これに醤油をかけて食べるだけで充分!「いや、さっきのハムと一緒に食べたらもっと美味しいかもしれない」という思いと一緒に口に流し込みました。

お腹が膨れたところで、ジャカルタ・コタ駅へ向かうことにしました。こちらが駅構内の写真。左手に改札が見えます。少し細かいですが、改札を通る人の手に注目してください…おわかりいただけましたでしょうか?ICカードを左手に持っていますよね?実は、ジャカルタ・コタ駅の改札は左側にICを読み取るセンサーが設置されているんです。そのため、左手でかざさないとスムーズに通れないんです…左利きの人が設計したんでしょうか?

どこの駅で降りようかと考えながらBogor行きの電車に乗り込みました。ドアから景色を眺めていると、ふとドアに貼られた注意事項に目が行きました。なんと注意事項の多いこと!なになに…

・可燃物の持ち込み禁止
・許可証なしで銃器/鋭利武器の携帯禁止
・飲食禁止
・禁煙
・動物の持ち込み禁止
・床に座ったり、折りたたみ椅子を使用したりすること禁止
・ゴミ捨て禁止
・物販禁止
・路上ライブ禁止
・強い臭いのするもの持ち込み禁止
・電車のドアを塞ぐこと禁止
こんなに禁止事項が多いとは、電車が走り始めて間もない頃はどれだけカオスだったのか見てみたいですね。乗ろうとは思いませんが…
さて、今回のコタ・トゥア周辺の散歩はこれにて終了。また散歩に出る機会があれば記事にしたいと思います。次回もお楽しみに!Sampai jumpa!