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サリナへ行ってきた:Suwe Ora Jamu

こんにちは、ジャカルタで暮らす会社員のサントソです!
前回からサリナ・デパートに行った時の話を書いています。前回はバリ料理の楽しめるレストランを紹介しましたが、今回はデパートの地下にあるジャムゥ(Jamu)の楽しめるジャムゥ・バーを紹介したいと思います。ジャムゥとはジャワ語で「健康への祈り」を意味する、インドネシアの伝統的な漢方薬みたいなもので植物の根っこや木の皮、花、種などの自然素材から作られます。ジャムゥと聞けば一般的にジャムゥの原材料が入った籠を背負ったおばさんが街を練り歩いて、お客さんの体の不調を聞き、その症状に合ったジャムゥを作っている場面が思い浮かべられます。

ジャムゥ売りのおばさんが描かれたメニュージャムゥ売りのおばさんが描かれたメニュー

そんなジャムゥが飲める店の名前は「Suwe Ora Jamu(スウェ・オラ・ジャムゥ)」です。ジャワ語で「しばらくジャムゥを飲んでいない」という意味になります。なぜこんな店名なのか?と疑問に思いますがジョクジャカルタで生まれた「スウェ・オラ・ジャムゥ」という有名な歌から取ってきているのです。この歌自体はジャムゥを人に例えて「昔仲の良かった人(ここではジャムゥ)と久しぶりの再会を喜ぶが、同時に失望もする」という内容です。歌詞自体はシンプルで何に失望するのかよくわからないみたいで、「次、また長い間会えないから失望する」という解釈も有れば、「久しぶりに会って嬉しいはずが、思ったほど嬉しくなくて失望した」という解釈も有るようです。後者の方って何か深いですよね。私も長い間会っていなかった友人と再会して盛り上がるはずが「この人ってこんな性格だっけ?」と思った程喜べなかったことがあります。意味は深いですが、シンプルな歌詞は韻を踏んでおり子供用の遊び歌としても有名です。

すみません、少し脱線してしまいました。こちらの店、ノファ・デウィ(Nova Dewi)さんとい方が廃れていくジャムゥを守るために2013年にクバヨラン・バルで創業した店で、現在はブロックMエリアのMブロック・スペースやメンテン等複数店展開しており、その中の一つがサリナ・デパートの地下にもあるんです。場所はこちら。

お店はこんな感じです。真ん中にカウンターが有って机が「コ」の字になっているんです。私、こんな感じのカウンターが大好きなんです。皆さんNetflixで「深夜食堂」って見たことが有りますか?私、あそこに出てくる食堂が好きなんです。昔の古き良き雰囲気がしますよね。

スウェ・オラ・ジャムゥのサリナ店スウェ・オラ・ジャムゥのサリナ店
机の上にはジャムゥの材料が置かれています机の上にはジャムゥの材料が置かれています

そんなカウンターがある素敵なお店でジャムゥを注文してみました。今回頼んだのはこちら、ウコン(クニット/Kunyit)とタマリンドをベースにした「クニット・アサム(Kunyit Asam)」です。女性の生理痛を和らげる効果の他、血糖値のコントロール、消化の促進、免疫力向上の効果があるようです。苦みと酸味が有って簡単に美味しいとは言えないのですが、それがまた健康的な感じがしていいです。

クニット・アサム(Kunyit Asam)クニット・アサム(Kunyit Asam)

その他に頼んだのがこちら、「調合ジャムゥ(Jamu Racik/ジャムゥ・ラチック)」というもので、数種類ある中の「Immune Booster/イムン・ブースター」というものを頼みました。その名の通り免疫向上を謳っている飲み物です。焼かれた生姜やシナモンがベースとなっている温かい飲み物です。クニット・アサムよりは飲みやすかったです。結構飲んでしばらくした後も体が温かくなった感じがしました。

ジャムゥ・ラチック(Jamu Racik)ジャムゥ・ラチック(Jamu Racik)

こちら、ジャムゥだけでなくコーヒーも頼めるのでジャムゥが苦手な方を誘っても問題ありません。是非、試してみてください。

今回は以上になります。次回もお楽しみに!Sampai Jumpa(サンパイ ジュンパ=またね)!